全日本学生音楽コンクール

吹奏楽部フルートパートの北畠奈緒さんが全日本学生音楽
コンクール全国大会フルート部門で見事1位を勝ち取り、
クラブでもOB会でも大きな歓声と拍手が沸き起こりました。

北畠さんの健闘に学校でも全校生を集めてコルベ講堂で表彰式と
記念演奏がありました。(平成22年2月4日)

第63回全日本学生音楽コンクール全国大会高校フルート部門で優勝した
2年生、北畠奈緒さんの表彰を行います。



全日本学生音楽コンクールは今から63年前に若手音楽家のためのプロへの
登竜門として開催され、これまでに数多くの世界的な音楽家を輩出してきました。
ピアニストでは左手のピアニスト、舘野泉さん、後のショパンコンクールでも活躍
されたこやまみちえさん、バイオリンの千住真理子さん、NHK交響楽団のコンサート
マスターだった徳永二男さんら、そうそうたる面々です。

北畠さんは中学1年生から吹奏楽部に所属、入部したその年からコンクールの
メンバーとして活躍してきました。

このコンクールでは昨年の9月10日11日に大阪のザ・フェニックスホールで
開かれた大阪大会の予選を通過、10月27日の大阪大会本選で第2位となり、
全国大会出場を決めました。さらに、11月26日横浜みなとみらいホールで開かれた
全国大会ではフルート曲としてはもっとも難しいと言われるフランスの現代音楽を
吹きこなし、一位となりました。審査員や評論家からはもっとも将来を期待できる
演奏家と新聞紙上でも紹介されましたし、NHKFMラジオでもそのすばらしい演奏が
流れました。今年の1月11日、ザ・フェニックスホールで開かれた受賞者記念
演奏会・表彰式では、一番大きな拍手を受けていました。これからも北畠さんの
活躍に期待したいと思います。

ではお聴きいただきましょう。モーツアルト作曲フルート協奏曲第2番第1楽章
「アレグロアペルト」ピアノ伴奏は吹奏楽部顧問、山田雄一郎先生です。

全国大会 高校フルート1位、仁川学院高・北畠奈緒さん /兵庫

 ◇「響き楽しみ緊張せず」

横浜市の横浜みなとみらい小ホールで26日開かれた第63回全日本学生
音楽コンクール全国大会(毎日新聞社主催、横浜市共催、ANA、島村楽器、
三菱商事協賛)のフルート部門高校の部で、仁川学院高2年、北畠奈緒さん
(17)=宝塚市中筋山手=が1位に輝いた。【鈴木朋行】

演奏を終えて着替えて出てきたところで結果を友人に知らされ「えっ」と言って
驚き、自分で掲示を確認。レッスンの先生と抱き合った。「ホールの音の響きを
楽しむくらい緊張しないで演奏できた。『入賞できたらいい』と思っていたぐらい
で、本当にびっくりした」と喜びを語った。

 練習の時からいいイメージを持って演奏することを心がけているが、今回も
その訓練が生きたという。小学校4年の時、音楽の教科書に載っていたフルート
の写真がかわいく見え、両親にねだって始めた。

 将来はプロのオーケストラの一員になりたいが、「まだまだ未熟。いろいろな
ことを学んで、人を心から癒やせるフルート奏者になりたい」と謙虚に語った。

毎日新聞 2009年11月28日 地方版

審査員の講評:
「高校の部の北畠奈緒はジョリベのリノスの歌という大曲をスケール大きく演奏し、
傑出した1位だった。」